スーマー 月刊紙・寒弾 未発表付録音源集「寒弾SONGBOOK Vol.4」完成

月刊紙・寒弾(KANBIKI)の年間定期購読者のための

未発表付録音源集「寒弾SONGBOOK Vol.4」が完成です。

 

ジャケットの猫の絵は、寒弾で1年間の表紙絵を担当してくれた

「くも太」の本来の画風である画家・久保田潤としての水彩画です。

その絵を活かしながら素敵なデザインで仕上げてくれたのは、

すっかりお馴染みのデザイナー、村上亜沙美さんです。

猫である理由は、私の要望に他なりません。

 

月刊紙の付録音源集も4枚目となりました。

収録曲の合計は48曲になります。

様々な未完成音源が散りばめられていますが、

今回のアルバムはオリジナル曲が殆どを占めています。

中には次の扉を開ける可能性を感じる曲もあります。

ライブ音源、共演曲を含む全12曲。

多くの皆様に聴いていただけますように。

 

今回もCD単体での発売も致します。

本来は定期購読者になっていただくと

付録音源の解説が付いていますので、

収録曲への思いや経緯、詳細がわかります。

これはあくまで定期購読者の特典ですので

単体には解説は付属しておりませんのでご了承ください。

 

 

 

スーマー(SUEMARR)「寒弾SONGBOOK Vol.4」

〜The Bootleg Series Vol.19〜(MS-014)

*共演:Anya Hinkle、PiCas、椎野恭一、Rico

全12曲・2000円 送料:200円

CD通販と月刊紙・寒弾の定期購読申込と詳細

公式通販サイト Minstrel's Stand

http://suemarr.com/order.html

 







                       

エリザベスと共通すること。



エリザベス・エタが作った歌、

「Goodbye Jaqueline」。

とても好きでオレも唄っている。

ジャクリーヌはピカソの二番目にして
最後の奥さんのことである。
71歳のピカソに出会ったのは彼女が26歳の時。
そして80歳になったピカソと結婚したのである。

愛する人を生きているうちに見つけることが
できるというのは、とても幸せなことだと思う。
と、同時に失った時の悲しみは計り知れない。

すべてを受け入れ、全身全霊で愛した人生。
ピカソを失った後の13年間は、どんな日々だったのだろう。
ピカソへの愛する炎がジャクリーヌの生きるための灯り。
その灯りが消えた暗闇の中での日々。
色が消え、言葉が消え、人を避け、閉ざした日々。
そして彼女はとうとう引き金を引いて自らの命を断つ。

幸せと悲しみに満ちた彼女の人生に想いを巡らせた歌。
エリザベスは見事なまでに悲しくも美しい歌に作り上げている。



The Deedees : Elizabeth Etta & Owen Hunt (her father)

- - - - -

さて今回の投稿は、歌の解説ではない。

弾き語りとして常々思うこと。

悲しいことを歌にすることは、
弾き語りの運命(さだめ)である。
と言っても良いと思うのだ。

エリザベス曰く、

「歴史的にも8割方は悲しい歌のはずです」

オレもそう思った。

そしてそれはおそらく間違いではない。

更に彼女曰く、

「自分に限らず他人の悲しい事実を知ってしまうと、
 どうしても歌にしたくなってしまうんです」

言い終わると、脇で見ていたオレに目線を合わせた。

「わかる」

オレは深く頷いた。

オレも同じだからである。

楽しいことばかりの世界であったとしたら、
果たして歌というものは生まれていたのだろうか。

とさえ、思ってしまう。

悲しいことを歌にすると、
悲しい気持になるわけではない。
悲しい気持だけにしてはいけない。
大きさは様々でも「希望」がなくてはならない。

と、思うのだ。

こればかりは生意気と思われても構わない。

そんな気持を交わすことが出来たエリザベスに
オレは感謝と共に彼女の未来にエールを送りたい。

きっと今頃、もうすぐアメリカへ帰るエリザベスと
海賊(パイレーツカヌー)とその仲間たちが
京都の拾得で楽しい時間を過ごしていることだろう。

また会う日がとても楽しみである。


ベス、またね♫



Elizabeth Etta (でこ姉妹舎にて)

- - - - -

先日、北陸で4日間世話になった富山在住の
素晴らしきブルーズマン、W.C.カラスがいいことを言っていた。

「悲しい歌ばっかり唄ってる奴は、
 唄ってない時に本当によく笑う
 だからとても愉快だった」

そういうことだよ。

- - - - -

*写真は、琵琶湖と滋賀県東近江「でこ姉妹舎」にて。
 店主の加納さん、スタッフの皆様、
 聴きに来てくれてお会いできた皆様、
 とても良き時間をありがとうございました。
 そしてMr. Owen、また会えて共演できて本当嬉しかったです。
 これから楽しみが増えそうですな♫

*Pirates Canoe Offcial Website : 
http://piratescanoe.com/

 
 






                       

新しい年。

西暦で2014年もの時が経っているこの世界。
今もなお、争いは絶えず、痛みを分かち合えず、
方向さえも見失ったままの世界。

頼みの綱は「争奪」が名前だけを
隠しているかのような「経済」。
従う者たちだけが偽りの平穏を与えられ
従わぬ者たちは振るい落とされる。

生きるか死ぬかという末端を知らぬまま
従う者たちは直接に痛い目に遭わぬ故に
黙っていれば大丈夫であると思い込み、
「変えよう」とする者在らば異端の者として蔑む。

これが外国ではなく、日本という国である。

自らの誇り高き持ち前の文化をも消し去り、
世界と対等に対話できると思い込む日本という国である。

楽しむ時は楽しめばいいと思う。
しかしそれが一日のすべてではない。
楽しむ者としての心意気を消したらもう終わりよ。
難しくもお固くもない。
当たり前のこと。
それを書かずにはいられない。




 






                       

瓜南直子のこと - その2 -




ポチさんの画は生きている。


顔を近づけて、耳を澄ませてみれば


呼吸しているのがわかる。





ポチさんが面白い酔っぱらいだけではなく、

素晴らしい画家だということを知ったのは、

出会ってから、しばらく時間を要した。


画家・瓜南直子。

という存在よりも先にオレは

呑み仲間の粋なお姉さんである

(通称)ポチさんという

存在だったからである。


呑み仲間であるからもちろんお酒が好きで、

漬物屋の店主になっても成功間違いなし

という程の腕前を発揮した

漬け物は絶品であった。


一緒に呑んでる時は、

いつも馬鹿な話で盛り上がった。

真剣に画についての話など

あまりすることもなかった。

ポチさん宅で盛り上がったのも

キャンディーズと憂歌団、エロ話等々。

(ポチさんが貸してくれたキャンディーズのDVD。

 まだ借りっぱなしだなぁ)


仮に画家ではなく、

漬物屋のゴキゲンな酔っぱらい姉さん。

そんなポチさんであったとしても

オレは変わらず大好きな姉さんであっただろう。


ポチさんを紹介してくれた

鎌倉の盟友、長嶋ジュンさん、

ポチさんのパートナーでもあり

同じく画家の伴清一郎さんと一緒に

鎌倉や北鎌倉で呑んだり食べたり、

段葛のこ寿々という蕎麦屋の2階の座敷にも呼んでもらったり、

一度、オレが野毛を案内したこともあった。


北鎌倉の佗助、鎌倉のヒグラシ文庫という

普段はライブをやらない、個人的にも大好きなお店で


「 スーマー君に唄ってもらおうよ 」


と店主さんたちに薦めてくれたのも

ポチさんと伴さんなのである。




ある日、ようやくポチさんの個展に行く機会を得た。

そこでオレはようやく、ポチさんこと、

画家・瓜南直子の存在を知ると同時に

そして、あの呼吸する画を目の当たりにしたのである。


ポチさんの画を買いたい。

オレは、生まれて初めてそう思った。

もちろん手が出ないわけなのだが。


描くにあたり、その土台作りはまさに

地ならし、耕す畑。

もしくは工事現場なのだそうだ。

その途方も無い作業の末に何を描くのかが

自然と見えてくるらしい。

それまではひたすら土台作業を続けながら

様々な葛藤の連続の日々だったに違いない。


言い方を換えれば、

最初は姿を見せない画の言いなりなのである。

描くべき画、ではなく描かされている画。


【身を削る】


とは、こういうことなのだ。


そしてこんな時に必ず思い出すのが、

某映画でライス&ビーンズの入った鍋を持った

シルクのナイトガウン姿のレディ・エースの一言。


「 毎晩創造するということは…


  それが美しいものでも


  死ぬほど苦しい。


  わかるか? 」


もちろんオレの中での想像に

過ぎないかも知れないが、

ポチさんはそんな苦しみを知っている

数少ない日本人だったのではないか。


今の日本人が目を逸らしがちで

しかしながら一番大切なこと。




残され生き続ける作品たちを

もし直に観る機会があったなら、貴方も是非、

画の中の兎神国に住む人たちに

顔を近づけて、観ると同時に

耳を澄ませてみてほしい。


もしかしたら、呼吸を感じることが

できるかもしれない。




画家・瓜南直子は、鎌倉の素晴らしい芸術家

であることは誰しもが認めることだと思うが、

オレにとってはやはり、それだけでなく、

面白い酒好きな、ゴキゲンなお姉さんなのである。




- - - - - 




お通夜の2日前にポチさん宅に出向き、

ポチさんに会いに行った。

いろいろな人たちが来ていて

仮通夜という名の宴会が開かれていた。


ポチさんの痩せ細った寝顔は、

大人になった美人のポチさんだった。

表情はとても穏やかで素敵だった。


オレは同じ部屋でずっと酒を呑み、

涙をこらえながら想いを巡らせ、

ポチさんが眠る畳の上で大イビキをかいて

朝まで寝てしまったのである。


朝早く目が覚めたオレは起き上がり

ポチさんのおでこをそっと撫でて


「ありがとう、ポチさん」


と一言残して、

立て付けのわるい玄関の

引き戸を開けて

植物が生い茂る外に出た。



玄関横に目についた植物が

とても奇麗だったので

写真に収めていたら、

すぐ横の白っぽい木の上から突然、

猫が一匹降りてきたのである。

暫く、オレを見つめていたが、

猫は塀に飛び乗って姿を消した。




もしかしたら、ポチさんかな。


などと、勝手にオレは思ったのであった。


もっと沢山馬鹿で楽しいことしたかったけど……


ポチさん、心から本当にありがとう。


伴さん、またゆっくり呑みましょう。





ポチさんの画は生きている。


顔を近づけて、耳を澄ませてみれば


呼吸しているのがわかる。


だから、


ポチさんも生きている。






( 2012年6月4日早朝 瓜南直子 56歳 満月の日に兎神国へ出発つ )





【覚え書き】

*この日記はあくまでもオレの目線でのポチさんのことです。


*SUEMARR'S NOTEより「こ寿々と、瓜南直子展のこと」

http://note.suemarr.com/?eid=1159876


*瓜南直子のブログ

http://kanannaoko.seesaa.net/


*YOUTUBEより 瓜南直子 作品集

http://www.youtube.com/watch?v=31eBjBUHTmI


*YOUTUBEより 瓜南直子 インタビュー

 観○光2011 泉涌寺

http://www.youtube.com/watch?v=4WFfenWdj7w



【追記】

*ポチさんとの最後のやりとり(2012年5月5日頃)


オレ「 やはりポチさんの絵は直に接しなくては伝わらない。

    絵の目の前で深呼吸すると会話している気になる。

    瓜南直子展は鎌倉ドローイングギャラリー5/6まで。 」


ポチさん「 スーマー君………ジーン 」


オレ「 近くで見るだけでなく、

    目を閉じて耳を向けてすましてみたり…

    そんなことしたくなる絵って中々ないもん。 」


ポチさん「 言われてみれば、草も魚もケモノも花も虫も、

      みんなちゃんと深呼吸できてるかー、

      が最後の問いかけかも。 」





机の前に並ぶ画。椎名君画(左)ポチさん画(右)

オレにできることは、こんな風に唄うことだけです。










                       

ラジオで流れる歌



ラジオを聴く人は結構いるものである。

「スーマーさんの歌がラジオで流れてましたよ」

先日、こんな連絡を数人の友人知人から戴いた。
しかも、NHK???いーのか???
などと驚きながらも、詳細を尋ねてみると
ゴンチチの番組「世界の快適音楽セレクション」で
流れたということを知り、あっとピンときたのである。
いや、私の歌が快適音楽かどうかは別のピンである。

GONTITI(ゴンチチ)は、ゴンザレス三上さんとチチ松村さんによる
インストゥルメンタル・アコースティック・デュオである。
そのお二人の内のひとり、チチ松村さんとは一度、大阪でお会いしたことがあるのだ。

御存知大阪のブルーズマン、Azumiさんと
去年、大阪で3日間のジョイントライブがあった初日に
Azumiさんも行きつけで、私も大好きな趣味が沢山揃っている
Po' Boy Recordというレコード屋で待ち合わせをしていた。

向かう途中でAzumiさんから電話があった。

「スーマーに会わせたい人がおるんや。バンジョー好きな人なんや。」

汗だくでギターとバンジョーと荷物を抱えて
Po' Boy Recordのあるビルの3階へ上っていくと
店内にいたのがAzumiさんと店主の群島くん、
そしてもう一人がチチ松村さんであった。

ご挨拶した時のチチさんの第一声が

「ええ顔してますなあ」だった。

あまり顔には自信がない私には嬉しい言葉だった。

チチさんも笑顔のシワがとてもイイ「茶人」であった。

チチ松村さんはクラゲ飼育を始めとしていろいろ
面白い趣味の持ち主で自ら「茶人」と称しているそうだ。

その日はAzumiさんとのライブがあるので、
あまりゆっくりお話はできなかったのだが、
私のCDをチチさんに渡したのであった。



そんなきっかけで、まさかNHK-FMで流してくれるとは…

放送は私は聴いていないのだが、セットリストがあった。
どんな流れかは想像つかないが、
スティーブ・ライヒの後に流れたことになっている。

まあ、そんなことはともかく、
私の唄う歌をラジオで流してくれる人もいるのだなぁ。
唄い続けていると、こんなこともある。



チチ松村さん、ありがとうございます。
またいつかお会いできますように。

そして、Azumiさんにも感謝ですわ。
ありがとうございます。





GONTITI(ゴンチチ) 

NHK-FM 世界の快適音楽セレクション(5/26放送のセットリストがあります)

P0' BOY RECORDS

Azumi











                       

不便を楽しむ



電気料金の値上げなどという

ニュースの話を聞いていると

もう馬鹿馬鹿しくて呆れ果てる。



試しに1年でもいいから

国全体で「不便を楽しむ」

位の方向転換ができないものか。

電力会社が原発の代わりに

火力で「値上げ」ではなく、

別のエネルギー電力供給に転換する

「挑戦」をしてこその値上げなら

気持もかなり違うと思う。



原発再稼働は

無努力以外の何物でもない。



原発依存症に悩む

原発周辺の村や町の皆さんを

更に悪化させることなく、

まずそんな人たちから

現実を正直に話して

挑戦の成果を

優先的に実感させて

まず治してあげること位は

国も電力会社もすぐにできるはずだ。



皆で不便を楽しむなら、

人間、そうそう簡単に

死ぬわけがないのだ。



生きるか死ぬか…

なんてことを味わった人が

この平和ボケな国で

人災、震災で直に被災されたり

不治の病に犯されたり

そんな人たち以外に

いったい全体

どれだけいるというのだ。
















                       

出会いと再会の連続の初秋


ようやく9月も終わり。

今月はいろいろなライブで
素敵なアーティストの方々との
出会い、再会が続いた。

灰太郎、山口敦子さん、深川慶さん、長嶋ジュンさん、
ちくわぶ、仲木戸、茶乱坊、バンジョーマダム、
Chihana、ダブルマンダラ

というお馴染みの面々に加えて

今月は、私よりも年上の方々に沢山お会いした。
私の年代には珍しいことである。

桜井芳樹さん、村上律さん、鈴木常吉さん、
David Nichternさん、有田純広さん、松田ari幸一さん、
よしだよしこさん、中川五郎さん、
中村よおさん、斉藤哲夫さん、おちゆうじさん

あまりに見事に続いた。

私がここでひとつ幸運だと思ったことがある。
先輩方たちのキャリアなるものを
まったくというわけではないが、
あまり詳しく知らないことである。

余計な先入観があまりない
そんな状態での出会いの方が
私には自然だし、嬉しい。

有名、無名なんてことは
私にはまったく関係がない。
そういったことが親交のきっかけとして
必要な人もいるのかも知れないが、
私にはおそらく必要がないように思う。

出会いのきっかけを作ってくれた皆様、
心から感謝の意を。ありがとう。



早速、桜井芳樹さん、そして中川五郎さんとは、
年内、もしくは来年初めでのジョイントライブが
どうやら実現しそうである。

とても楽しみなのである。


出会いは続き、そして繋がるものだなあ。





追記:
今夜9/30のChihanaとのライブが中止&延期になった。
体調を崩されている菩南座の太郎さんの復活を祈りながら、
お見舞い申し上げます。
まだまだこれから!とにかくお大事に。









                       

よく唄った歌



浅川マキさんの歌。

この夏は沢山唄った。

男が唄うのは…

という思いは 微塵もなく、

唄うことに対して

不思議と

違和感というものがない。

どこまでも遠くへ

どこまでも中へと

去っては入りこみ

入りこんでは去ってゆく。



そして思う。

マキさんの歌には

余計な「しがらみ」

というものがない。




















                       

旅に出るとピリピリする

そろそろ日記も前へ進もう。



今年の旅も全てが濃かった。

それだけチカラをもらえるし、

自らのチカラも使い果たす。

そうでなくちゃいけない。気もする。

旅から帰れば、歌がピリピリしている。

カッコよく言えば、研ぎすまされている。

歌が生き続けるには

それほどに、

自分も驚く位に

ピリピリするのがよい。



大阪 朝日楼のチーフとHIROちゃん
京都 ROOM335のグッさん
名古屋 なんやのpuyoさん、青酸カリ子ちゃんたち
京都 磔磔の水島さんとスタッフの皆さん
徳島 Bar Deracineの青さん
米子 One MakeのPICOさんとめぐみさん
島根 カフェのぼせもんの若者たち!
犬山 珈琲ふぅの小川さんと奥様
京都 SLOWHANDの佐野さん、そしてCHAO
大阪でディープなガイド役を務めてくれたしょうこちゃん&たまちゃん
福島 プロジェクト福島「街なかコンサート・フォークジャンボリー」の皆さん
   そして福島MATCH BOXの松本さん

今年これまでに旅先でお世話になったお店の皆さんにも感謝しながら
また必ず行くことを誓って歌をピリピリさせながら唄い続けます。



そろそろアルバム作りたい作りたい。









                       

あの笑顔とあの固い握手

 
去年の真夏の夜に

西荻窪のお店で

唄っていたら、いつものように

しかし珍しく早い時間に

彼はふらふらと現れた。

彼は、一番前の席に座り、

私の歌を最後まで聴いてくれた。

アンコールということになり

彼がパーカッションを叩く中、

私は彼の自由なリズムに

この身を委ねながら

もう一曲唄った。



ライブが終わると、

彼は私に満面の笑顔を見せながら

固い握手をしてくれた。

そして、こう言ってくれたのである…



「 素晴らしかったな。
  また唄ってくれよ。
  オレさ、歌を聴いててさ、
  これまでの人生がさ、
  間違ってたんじゃないか?
  って思わされたよ。 」



音楽をやる人なんて、

たいがい皆、間違いだらけである。

私も同じである。

だからこそ、唄い続けるのかも知れない。

だからこそ、叩き続けるのかも知れない。

私も彼のプレイを聴くと、

同じ気持になったりするのだから…。

そうでなくちゃ、続ける必要もない。

そんな気がするのである。






古澤さん、

横浜にもこんな風に

思ってるヤツがおります。

あの時の笑顔と

あの時の固い握手、

一生忘れません。

ほんと、ありがとうございました。















古澤良治郎さん 2011年1月12日 永眠









【覚え書き】:

2010年8月22日 西荻窪 CLOP CLOPでのワンマンライブ

古澤良治郎 オフィシャルHP
http://www.nes-pa.com/furusawa/








                       
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表紙を飾った12号から寄稿中の
「はま太郎」最新号

「深夜食堂 第五部」最新シリーズ

ドラマ第四部は「ミンストレル」から8曲を使用。

エンディングソング「ちょいと寂しい夜のうた」

「深夜食堂のうた」挿入歌2曲収録

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