「Beyond The Time」再び

約2年前。2014年11月と12月に横浜と東京で

2回の「ミンストレル」発売記念ライブを開催した。

両日共に満員となり、皆様に心から感謝したことを

まるで昨日のことのように覚えている。

 

その時にご来場の皆様へお配りしたのが

3曲入の特典カセットテープであった。

そのタイトルが「Beyond The Time」。

カセットテープ「Beyond The Time」については

ディスコグラフィーのページを参照されたい。

http://suemarr.com/disco.html

 

 

今回の「泥水は揺れる」CD化に伴い作成した

特典CDも同じタイトル「Beyond The Time」。

しかしカセットテープとは少し内容が違うのである。

 

 

 

 

 

「Beyond The Time」The Bootleg Series Vol.16

 

1. Lili Marlene

2. Country Roads

3. Blood Red Roses

4. Lili Marlene [reprise]

 

 

1. Lili Marlene

 

近所で拾った戦前のアメリカ製のギターはとても弾き辛く、

弦の一音をしっかりと出すのも苦労するのだが、

音の素朴さに惹かれたのだった。

そこでこのギターであまりスムーズな演奏と歌では無いが

「リリー・マルレーン」を弾き語ってみたデモ音源である。

この歌を唄おうと思ったきっかけは、今回のアルバムに

参加してくれているピアノのRicoさんが何年か前にライブを

聴きに来てくれた時の会話であった。

『スーマーさんの歌声は私の父親に似てるんです。

 父はよく、リリー・マルレーンを歌っていました。』

私が小学生の頃に歌の意味も判らないままメロディーに

惹かれた歌だった。(今思うとどうにも不思議な少年だ…)

日本語詩は、私が唄うのに相応しい想いを込めている。

彼女のお父様に一度お会いしてみたかった。

*スーマー(歌とギター)

 

 

2. Country Roads

 

またも私が小学生の頃、ジョン・デンバーの歌が好きだった。

確か同級生の親がアルバムを沢山持っていて貸してもらって

ずっと聴いていたことを覚えている。そして最後まで返却を

しないまま、おそらく今も持っていると思う。

4年程前のあるホームパーティーでアメリカから来た

ご夫人のリクエストでこの歌とギターを覚えてみた。

その当時のデモ音源をアメリカに住み始めていた、

Pirates CanoeのElizabeth Ettaへ送ったのが2年後の2014年。

彼女はパソコンのマイクでハーモニーを付けて送り返してくれた。

正に海を越えての共演という初の試みだった。

「ミンストレル」発売記念ライブの特典カセットに初収録された。

今回の音源は、頼りにしているガンボ・スタジオの川瀬氏に

モノラルで録音した私のデモ音源とElizabethのハーモニーの

歌声を最初からミックスし直し、更に聴き心地を良くしていただいた。

*スーマー(歌とギター 2012年) with Elizabeth Etta(ハーモニー 2014年)

 

 

3. Blood Red Roses

 

Mimi & Richard Farinaがトラディショナルソングの中でも

シー・シャンティーと呼ばれる船乗りたちの歌を、二人の解釈で

歌詩を変えている歌。この歌は諸説あり、捕鯨の歌とする説、

イギリス海兵隊の制服を意味する説、船乗り達がマストを

引きおろす際の作業歌という説があるようだ。そしてこの二人の

歌詩では、最後の説が一番相応しいと思われる。

そのような昔の歌は大抵、無伴奏である。

私が友人でありシンガーソングライターの中村まりにこの歌で

共演することを提案して音源を聴かせた時、彼女はとても新鮮だと

捉えてくれて快諾してくれた。そうなると彼女は上記のような説を

調べ上げてくれたわけである。その真剣な取り組み方に私はいつも

感心させられながら、感謝することになるのである。

中村まりとFolk Song(フォークではない)を共演するのは毎度楽しい。

Folk Songには多種多様ではあるが、何処か好みが共通している。

2014年10月、中村まり宅のダイニングテーブルにレコーダーを置いて

二人で並んで同時録音した音源である。

Country Roads同様に「ミンストレル」発売記念ライブの特典カセット

に初収録され、今回、ガンボ・スタジオでマスタリングし直した。

*スーマー&中村まり(歌)2014年

 

 

4. Lili Marlene [reprise]

 

最後に再び、リリー・マルレーン。バンド編成バージョンである。

入間のJohnson Townにある、guzuri recording houseで

2016年5月に行われた「泥水は揺れる」のための録音である。

メンバーは、桜井さん、チガちゃん、椎野さんという馴染みの

バンド編成に加えて、Ricoさんのピアノにも参加していただいた。

メンバーの皆さんの素晴らしい演奏の中で私は心だけを込めている。

この歌が身体に染み付くのはもう少し先という気がしているのだ。

私は旅をしながらよく聴くのがRicoさんのソロアルバム、

「道 -michi-」に収録している「この道 konomichi」である。

北原白秋の詩が、山田耕筰のメロディーからRicoさんの世界に

半分入り込んで生まれ変わっているところがとても好きである。

リリー・マルレーンを唄うきっかけを作ってくれたRicoさんと

この歌で共演できたことは感無量であった。

そして今回の「Beyond The Time」の最後に収録出来たことは、

必然だったのかも知れない。

*スーマー(歌、ギター)with Rico(ピアノ)、桜井芳樹(マンドリン)、

 千ヶ崎 学(コントラバス)、椎野恭一(ドラムス)

 

 

様々な「時を超えた:Beyond The Time」音源集となりました。

 

そして、Minstrel Songs を発足してから10作目という記念盤でもあります。

数に限りはありますが、多くの皆さんに聴いてもらえたら幸いです。

 

 

今年も私はクリスマスとは無縁なことになりましたが、

 

皆さんへ、Merry Merry X'mas and Happy New Year.

WAR IS OVER if you want it.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Special Thanks:

Elizabeth Etta(Pirates Canoe)、中村まり、Rico、

桜井芳樹、千ヶ崎 学、椎野恭一、

川瀬真司、原 真人、村上亜沙美

 

 

Minstrel Songs [MS-010]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







                       
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「深夜食堂のうた」挿入歌2曲収録

「泥水は揺れる」特典CDは付きません

ドラマ第四部は「ミンストレル」から8曲を使用。

エンディングソング「ちょいと寂しい夜のうた」

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